Jun 22, 2020
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女性のテクノロジーへの興味関心を高める方法は確かに存在する。しかし、長い道のりでもある

テック分野における女性割合の低さは、現在の大きな課題の一つと言える。女性が増えない文化的・社会的サイクルを生み出す根本的な問題点とそれを断ち切るために私たちが為すべきことについて、テック領域の女性起業家たちが語る
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若い女性のテックへの関心・テック愛を鼓舞するアフリカの女性といえば、Funke Opeke氏の名前が間違いなく挙がるだろう。

通信サービス会社MainOneのCEOであるFunke Opeke氏は、西アフリカのコネクティビティ問題を熱心に解決しながら、10年以上にわたってこの分野で活躍してきた。

しかし、より多くのOpeke氏が必要とされる現代、より長く充実した女性技術者のリストが今すぐにでも必要だ。残念ながら、これはまだ実現していないことである。

2018年にTechpoint Africaは、デジタルアーティストのNihinlola AyoOluwa氏とパートナーシップを結び、ナイジェリアのテック業界に革命を起こした人物のまとめを出版した。プロファイリングされた10人のうち、女性はたったの2人。そして、これは決して驚くべき結果ではない。

Funke Opeke, CEO, MainOne

この結果から推測できるのは、当時、女性の技術分野での活躍は20%に過ぎなかったということであり、それを裏付ける他の報告もある。

McKinseyのWomen Matter Africaレポート(PDF)によると、2016年にはテック企業のCEOのうち女性はわずか5%、シニアマネージャーでは29%が女性だった。またアフリカでは、組織内の昇進のうち、女性が昇進した例は36%にすぎないことも明らかになっている。

テック分野のナイジェリアの女性に関するTechCabalのレポートでは、この分野の女性参加者の割合は年々増加しているが、現在の数字はあるべき数値とはかけ離れたものとなっている。

もっと多くの女性が巨大テック企業のCEOになるべきで、彼女たちの功績が称えられるべきだが、これは現実世界のありのままの姿ではない。おそらく、その所以は論理的にも説明できるだろう。

不確実性も高いが、同時に、過去10年間でテック業界で素晴らしいパフォーマンスを発揮する女性が増えていることからも分かるように、すべての希望が途絶えた訳ではない。

しかし、職場における男女間の不平等性とそれがいかに女性の繁栄を妨げるかについての論争は今なお存在している。

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根深い問題

この記事によると、ジェンダーステレオタイプが原因で、女性は組織の中で”不可視の存在”として扱われる傾向がある。そして、女性の創業者やCEOは、ほとんどがその受け皿になっているようだ。

TechCabalのレポートによると、調査対象の創業者の55.6%が、特に資金調達に関しては、直面している課題のほとんどがジェンダーに起因するものであると証言している。

「資本調達の難しさは、ナイジェリアとアフリカ全体の女性起業家が直面する最大のハードルの一つです。女性の金融資本へのアクセスを制限する文化的・社会的障壁のために、資金調達先を確保することは男性の場合と比較して6倍ほど困難だと言えます。これは、女性が、男性主導のビジネスよりも長期的に収益の成長、財務効率、価値を提供していることを示す調査・データがあるにもかかわらず起こっている現実です」「MobiHealth」のCEO兼創業者のFunmi Adewara氏は、レポートの中でこのように語っている。

皮肉なことに、STEMコースで勉強しているエンジニアや学生など、中級やそれ以下のレベルの技術者ではまた話が違う。

報告書によると、この2つのレベルも男性中心の環境ではあるが、ここで女性が直面している課題はジェンダーバイアスを中心としたものではないようだ。例えば、男女ともに低賃金で生活をやりくりし、仕事を得るために競争しなければならない。

近年、技術分野の低い女性の割合という問題を解決するために取られている措置は、世界的に見ても、高校や大学でSTEMコースを学ぶ学生に焦点を当てている。

関連記事:技術分野における女性の参加率の低さを修正する方法

この方法が直接的に、すぐにでも解決に結びつくということはないかもしれないが、結果が出るのは時間の問題だろう。基本的なレベルでの関心が高まるまでに、開発者や知名度の高いプレイヤーの間でそれを再現するために必要なのは、ほんの少しの努力だけだ。

ジェンダーダイナミズム

多くの人がそうであるが、家族の影響を大きく受け、若いうちから性別に基づいた典型的なアイデンティティの役割を前提とした振る舞いが必要となってくる。

このことが、現在問題になっている女性のテック分野への関心の低さに大きく影響を与えている可能性は、無視できないのではないか。

ナイジェリアのテック分野の起業家でありコーチでもあるStephanie Obi氏は、どのように彼女の母親が固定観念に逆らい、そして彼女自身が幼い頃からテクノロジーに興味を持つようになったのか、語ってくれた。

「私には幼い頃、母親が買ってくれたパソコンがありました。それがきっかけでコンピュータサイエンスを勉強することになりました。興味をそそられて、もっと知りたいと思ったんです」

このたった一つの思いが彼女のキャリア目標の基盤を形成したのかもしれない。テクノロジーによるソリューションを導入したいという意欲を生み出し、ビジネスを促進するための技術的なツールの開発と活用方法について女性をトレーニングし、結果としてデジタルリテラシーを高めるというキャリア目標だ。

「テクノロジーに触れた経験があったからこそ、テックは私のキャリアに役立っています」とObi氏は付け加えた。

ITソリューション企業である「Future Software Resources Limited」の創業者兼CEOであるNkemdilim Begho氏も同様の意見を持つ。

「変化は家庭から始まり、学校や課外活動で推進されます。そしてこれは、すでに起きている変化でもあります」

Obi氏は、女の子のテクノロジーへの興味のなさは、それが難しいものとして提示されてきたこと、そして彼女たちには不向きなものとして提示されてきたことと切り離せないと指摘している。彼女はそれを「ブランディング問題」と呼んでいる。

Begho氏の見解は、「社会がSTEMを男の子だけのものと位置づけているため、STEM関連のキャリアに踏み出す女性が非常に少ない」というものだ。「私たちの教育システムの機能だけではなく、母親がテクノロジー関連の仕事のすべてを夫や息子に任せる家庭からこのサイクルは始まっています。この家庭環境が、若い女性・女の子がテクノロジーをどのように見ているか、そしてその役割や関係性に影響を与えることは避けられません」と同氏は語った。

Begho氏の見解を裏付ける統計もあるようだ。

ラゴス大学でコンピュータサイエンス、コンピュータ工学、電気・電子工学、数学を学ぶ学生を対象とした調査によると、これらの学部では女性の割合が低く、時には19%ほどであることが明らかになった。

しかし、これは公的機関でのみ見られる不平等性のようだ。Techpoint Africaに回答したObi氏ともう一人の女性ソフトウェアエンジニアは、それぞれの民間機関において男女の割合は公平なものであったと述べている。

それでも、第三次レベルで成功したからといって、現実世界でスムーズな変化に繋がるわけではない。

電気・電子工学の女性の卒業生は、インターンシップ中に女性であることを理由に特定の仕事に就けなかった経験を話してくれた。

サイクルを断ち切る方法

テックに興味のない一部の年配の女性のためにテクノロジーを分かりやすく説明し、彼女らに受け入れられなければ、数年後には若い女性陣にも同じように扱われるようになり、そのサイクルが続くことになるだろうとObi氏は考えている。

「この問題の解決方法の一つは、より多くの女性がテクノロジーを活用している事例を紹介することです。この分野での女性のロールモデルが足りないのは事実ですが、テクノロジーを駆使する母親が増えれば、技術に精通した女の子もまた増えるでしょう」

彼女は、これまでいかに多くの女性をテクノロジー分野に引き込むことができたかを説明し、さらにこの変化がいかに生産性を高めるかについても語っている。

「何かのために技術を学ぶべきだということを理解させるべきです。テクノロジーを彼女らにとって重要なものに結び付ければ、興味を引くことができます」

Obi氏がテクノロジーに興味を持つようになったのは、技術があれば簡単に仕事ができることに気付いたからだ。

「テックのことは知っていましたが、他のファッションビジネスにも興味がありました。でも、仕事で困ったことがあったときに解決方法を考えると、技術を活用するしかなかったんです。技術的な背景・経験があったからこそ、簡単にこの答えにたどり着けたのでしょう」

業界関係者は、男性優位の空間における女性のインクルージョン問題の解決がいかに難しいことであるか述べている。テック企業や組織内の偏見、非インクルージョンに文字通り焦点を当てたとしても、この問題を根本的な解決に繋げることは困難かもしれない。だが、基礎的なレベルで対処することはできると強調している。

「テクノロジーは素晴らしいし、楽しい。そう受け入れるべきです。そしてテクノロジーというのは、現在から未来に渡って、長く生活に関わる一つの分野でもあります。つまり、論点は「経済に積極的に参加したいか、したくないか」ということなのです。今日、女性がテック分野に参画しない理由はありません」Begho氏はそう結んだ。

Featured image credits: Photo by Christina Morillo from Pexels

翻訳元:Here’s a way to raise women’s interest in tech, but it’s long-term

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