Contxto - Copecのコーポレート・ベンチャー・キャピタルであるWind Venturesが活動を開始した。以前より水面下で準備は進められていたものの、6月18日になり正式発表された。ホームページによると、投資先は3社とのこと。
Wind Ventures は、チリのエネルギー企業Copecの投資部門である。このベンチャーファンドは、サンフランシスコのオフィスから、親会社とのシナジーを発揮しうるテック系スタートアップを探している。
同ファンドの詳細は以下の通りである。
業界:エネルギー、小売、モビリティ
投資規模:1,000,000~10,000,000ドル
投資ラウンド:シリーズA、B、またはC
Wind Ventures の投資先は中南米地域出身スタートアップに限らないが、当該地域への事業拡大を視野に入れている方が望ましいという。
CopecはWind Venturesを通じて、スタートアップが中南米各国でスケールアップするための伴走機能を果たしたいと述べている。Wind VenturesのリーダーであるBrian Walsh氏は、「この地域で成功するためには、スタートアップはそれぞれの国で個別に成功しなければならない」と述べる。
中南米は、様々な業界の規制が入り乱れており、スタートアップの存続が非常に難しいという。地に足の着いた投資家による支援はスタートアップの成功に必要不可欠である。
エネルギー業界のような複雑な業界であればなおさらである。
COVID-19がLatamのスタートアップエコシステムに示した投資の不確実性を考慮すると、Wind Venturesのようなコーポレート・ベンチャー・キャピタルがスタートアップとの協奏において、どのような役割を果たすのか興味深いものになるだろう。既に多くの声明が出されている通り、一般のベンチャー・キャピタル(VC)は今後1年半ほどは投資活動の手を緩めるものとみられている。
しかし、コーポレート・ベンチャー・キャピタルはどうなのだろう。
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スタートアップ企業はコロナ禍においても、その高いピボット能力を活かし、新市場や新需要への高い対応力を備えていることを示している。これは大企業が簡単には真似できないことである。一方で大企業発のコーポレート・ベンチャー・キャピタルは、資金提供以外にも、スタートアップのスケールアップに必要不可欠である経験・ネットワークを提供可能である。
この点において、コーポレート・ベンチャー・キャピタルとスタートアップは補完関係にあると言える。
このコロナ禍の状況では、コーポレート・ベンチャー・キャピタルも投資に対して慎重にならざるを得ないのは間違いないが、VCが投資の手を緩める中、有望投資案件を獲得するための競争は少なくなっており、今がチャンスであるとの見方もできるであろう。
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翻訳元:Looking to scale up in Latin America? Wind Ventures is looking for you