Oct 21, 2020
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働き方改革?:アジアのギグエコノミーがコロナで見せた課題と今後の展望

アジアを中心に、インターネットを活用して仕事を請け負う「ギグエコノミー」が広まりつつある。新型コロナウイルス感染症の拡大をうけ、私たちの働き方はどのように変わるのか。ギグエコノミーの現在地と展望をご紹介する。
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ギグエコノミーやギグワーカーという存在は、今日では身近な存在になりつつある。ワークライフバランスを重視するジェネレーションX世代だけでなく、定年退職を控えた団塊世代でも、オンラインを通じて簡単にギグエコノミーに参加できるのがメリットの一つだ。

ここ数年では特に東アジアを中心に、ギグエコノミーが広がっている。採用担当者の65%が、ギグエコノミーを一般的な業務体系だと考えているという調査も発表されている。さらに新型コロナウイルス感染症が拡大したことで、フリーランスの数は急増し、働き方はますます多様になりつつある。

1.アジアとフリーランス

新型コロナによるパンデミックが発生する前から、アジアはギグエコノミーを牽引してきたエリアである。2019年にはフリーランスが多い首都のトップ5として、インドやパキスタン、バングラデシュやフィリピンなどの国々がランクインしている。

オンライン送金などを手がける「Payoner」によると、アジアのフリーランスを通じた世界のギグエコノミーの成長について、パキスタンは対前年比で47%、フィリピンは35%。インドは29%、そしてバングラデシュは27%の成長率を誇るという。

また、ベトナムでは56.9%、インドネシアでは50.9%、マレーシアでは25%と、アジアのギグエコノミー市場は成長を続けている。

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フリーランスのメリットは多岐にわたる。最も注目すべきポイントは、自分で仕事を自由に管理でき、好きなだけ働けるという点である。

また、インターネットさえあればどこでもいつでも仕事に取り組めるほか、ライフスタイルにあわせた働き方や仕事を選べる点もメリットである。企業の文化に合わせたり、通勤にお金や時間をかけたりする必要もなく、長期の旅行にも行きやすいだろう。

人々がフリーランスという働き方を選ぶ最大の理由は、生活の質が向上するためでもある。これは実際にフリーランスの79%が、「自分が希望するものにより時間を割けるようになった」と答えている。

フリーランスの世界では、年齢や性別、人種や宗教も関係ない。仕事ができる人であれば、そのメリットを十分享受できるだろう。

2.フリーランスの業務とITツール

フリーランスの多くは、ソフトウェア開発やウェブ開発といったテクノロジー部門で活躍している。インターネットさえ繋がっていれば、世界中のフリーランスと一緒に働くことができる。

近年ではフリーランスが活用できるITツールも充実しつつある。仕事を進めるために必要なものはすべて、オンライン上で利用できる。

グラフィックデザイナーは、ロゴやウェブサイトなどの作成にあたって、様々なツールを使用できる。ライターは、文法のミスや文章の盗用を自動でチェックするツールも活用できる。フリーランスは新しいクライアントとつながるために、「Freelancer」や「Upwork」、 「PeoplePerHour」などのツールも使用できる。

フリーランスが手がける仕事やサービスは、現代におけるビジネスの成功に不可欠なものが多い。例えばウェブサイトを作成したり、会社のロゴをデザインしたり、SEO(検索エンジン最適化)を行ったりという仕事は、どの企業にとっても重要な要素である。

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こういった仕事やサービスには継続的な需要が見込めるため、多くのフリーランスは恩恵をうけている。

3.フリーランスのデメリット

もちろん、フリーランスの世界には課題がないわけではない。企業で雇用される社員と比べると、キャッシュフローが一定ではなく、仕事の安定感も少ない。定期検診といった医療へのアクセスも限られており、有給休暇の制度もない。仕事を時間通りに終わらせるためには、徹底した自己管理も必要になる。

フリーランスという働き方はメリットが大きい一方で、ストレスやデメリットも少なからず発生している。異なる締め切りに合わせて、複数のプロジェクトを管理することも大変だろう。

新型コロナの影響でアジアではフリーランスの数は増えているが、クライアントの数も同時に増えているわけではない。ある報告書によると、ここ半年ほどの間に、シンガポールとフィリピンのフリーランスは様々な課題を抱えているという。クライアントのプロジェクトがキャンセルになったり、新規のプロジェクトが停滞していたりすることが主な原因だという。

4.ギグエコノミーの展望

ギグエコノミーの中で最も急速に成長しているスキルベースは、ブロックチェーンとビットコインに関わる分野である。人工知能とロボット工学などこの分野に該当する。

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ほかにもブログやブログコンテンツの作成、ウェブデザインや開発、写真や映像の作成、服飾やデザイン、ソーシャルメディアの管理、そして英語や数学の家庭教師といったスキルの共有などの分野が、継続的に成長しているスキルベースだという。

テクノロジーの発展に伴い、ギグエコノミーが必要とするスキルやリソースも増えつつある。ほんの数年前までは、ビットコインが何百万人もの人々に対して新しい仕事を創造するとは誰も想像もできなかっただろう。

新型コロナが大流行するまで、ギグエコノミーは持続可能な働き方のモデルだと考えられてきた。しかし今では、パンデミックの影響で何百万人ものギグワーカーが職を失っている。専門家のなかには、ギグワーカーは最も打撃を受けている職種だと言う人もいる。今後ギグエコノミーやギグワーカーを取り巻く環境はどのように変化するのか、引き続き注視していきたい。

翻訳元:https://e27.co/will-the-gig-economy-in-asia-sustain-its-growth-20200930/

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