韓国では「Wadiz」というサービスがクラウドファンディング界隈では一番の人気を獲得している。この「Wadiz」は韓国のスタートアップにとっても最も有力な資金調達手段の一つであり、逆に言えば投資家や消費者にとっても将来有望な企業や革新的な技術を発掘することのできる非常に優れたプラットフォームと言える。このサービス内では2020年だけで4億5000万ドル以上の資金調達を見込んでおり、韓国におけるクラウドファンディング人気を物語っている。
韓国で人気なクラウドファンディングの分野は何もテクノロジーだけではない。例えば芸術分野でも大きな市民権を得ており、芸術プロジェクトの担当者はこのプラットフォーム上でのピッチを行い、資金を得ている。このサービスはもはや韓国のイノベーターや起業家が事業を興す際に不可欠な存在となっているのである。この成長著しい「Wadiz」のサービスが持つ唯一の課題をあげるとすればそのユーザーのほとんどが「韓国人」であり、プロジェクトは「韓国語」でなければ効果がないという点であろう(これは国内サービスなので当たり前とも言える)。
とは言え「Wadiz」の中には非常に大きな成功を収めたキャンペーンがいくつも存在している。特にIoT分野を核とするキャンペーンの成績が非常に好調である。今回は、そんな韓国で大人気の「Wadiz」上において、ここ一年で最も成功したと言える8件のキャンペーンを紹介したい。
肌にあてるだけでダメージを与えずにニキビを吸引できる。
演奏方法を教えてくれるチュートリアル機能が本体に付属した電子ドラム。楽器としてだけでなく、ワークアウトの道具としても最適。スピーカーは付属しない。
フルタッチで大きく、ワンクリックスワイプが可能なディスプレイを搭載したスマートウォッチ。手首のスナップを検知して電源を切り替える機能があるほか、待機状態の画面は自由にカスタマイズ可能。超精密な光学センサーによって血圧、心拍数、血中酸素飽和度など測定可能。
ゲームと連動して目の筋肉を鍛えることのできる全く新しいゲームデバイス。
常に自分の耳の状態を測定できる。アプリを通してリアルタイムでスキャン結果を知ることができる他、耳掃除中の動画撮影なども可能。
紫外線除菌が可能なワイヤレス真空パッキングマシン。紫外線を照射して食品や包装材の表面についている雑菌を排除し、安全で衛生的な状態をキープする。食品も一度包装すれば冷蔵庫や冷凍庫で数週間から数ヶ月間の保存が可能となる。
535gという超軽量なボディながら強力なバキューム力を実現したハンディ掃除機。家の中のちょっとした片付けや掃除に最適。
韓国はペットに関するスタートアップが多いと言われるが、このロボットはペットに対してフィットネスプログラムを促すことができる。留守中のペットを退屈させない遊び相手となる上に、運動不足や孤独感の解消に繋がる。
翻訳元:The Top Products on the Korean Crowdfunding Platform Wadiz