※本記事はバーレーンで学生向けのディスカウントプラットフォームを展開するスタートアップ「Unipal」の共同創業者Ali Al-Alawi氏が「Startup Bahrain」に寄稿した記事を翻訳したものです。
現在のパンデミックがスタートアップ、中小企業、そして大企業、ひいては各国政府にまで影響を及ぼしていることは疑いようもない事実だ。
大学以外での学生生活というものにフォーカスしたスタートアップとして、私たちもまたその影響を受けている。ロックダウンに伴う外出機会の減少は、私たちがユーザーに提供できるサービスの価値の低下を意味しているからだ。
究極的には、ピボットの必要性が発生し、そしてあなたのスタートアップビジネスにもデジタル要素を取り入れることが何よりも急いで取り組むべき課題になるだろう。B2Cに特化したスタートアップである私たちにとっても、学生に対する価値を高めるには、オンラインベースのパートナーシップを積極的に活用することが重要であった。特に、バーレーンを拠点とするパートナー達は、私たちのエンドユーザーに対する利益提供だけでなく、このような時期にもかかわらず、地元バーレーンにおける仲間のビジネスのサポートに尽力してくれた。
今回のパンデミックは、また一方で、今まで部分的に忘れられていたような現実の側面を明らかにしたと言えるだろう。それは、私たちは常に共に進むことができるということだ。そして意味のあるスタートアップやビジネスの存在は、確実に収益性のある会社と同じくらいの重要性を持っているということである。このような「人間的な要素」はもっとも重要であり、そしてスタートアップというものはまず何よりもその「要素」を提供する必要がある。このチャレンジの時代においても、各企業のファウンダー達はそのエンドユーザーやカスタマーを手助けすることに繋がるような、新しいリーチ方法を思い立っている。そして私たちはその「見直し」の流れがローカルでもグローバルでも大規模に起こっていることを実感している。
人間同士の繋がりのパワーは他の何物にも代えることはできない。そして今、そのことを今までどれほど当たり前に感じてしまっていたのかを、私たちはこれまで以上に実感している。ビジネスの目線で言ってもそれは同じだろう。私たちのケースでは、パンデミックが発生する前に行なっていたことの一つに、実際に大学を訪れて学生と話をし、彼らのニーズをより理解するというものがあった。それが他のあらゆる調査やアンケートと比べて10倍以上は効果的であったのは、単純にしっかりと面と向かって私たちが学生と対話していたからだ。
私たちは、(この状況においても)エンドユーザーとの繋がりをまだ保持すべきであると考えている。それは、物理的に対面しなくても、通話などによって学生とのダイレクトな繋がり、つまり人間的な繋がりは実現できるからだ。
翻訳元: The Human Element