Covid-19のパンデミックによって、仕事のあり方とやり方の様相の変化は世界中で加速している。在宅勤務は、通常は新技術への適応が遅い業界でも、世界規模で受け入れられている。Zoomなどのビデオ会議アプリやSlackなどコミュニケーションツールなど、リモートワーク推進に必要なサービスを提供する企業は勢いを増している。
パンデミックにより何百万人もの人々が職を失ったが、オンラインで価値を生み出すスキルを持っている人々はこの限りではない。すなわち、これからの時代を生き抜いていくにはリモートスキルを持っていることは生活の保証となってくれるということだ。
将来的に需要が増すリモートスキルの多くはテック関連で、コーディングやウェブサイトデザインなどがある。テック分野はパンデミックによる影響も受けにくく、これからも業界全体で発展が見込まれる。
テック業界で必要とされるスキルの数は無数にあるが、ここでは将来的により必要とされるスキルをいくつか紹介する。
プロダクトデザインの分野は日々成長しています。毎秒ごとに世界中で無数のウェブサイトが生まれているが、これらは全て誰かがそれらを使いやすいように設計して上で世に出ている。これを行うのがWebデザイナーだ。
一般的に、ウェブデザイナーは直感的で良質なUX提供を目指すのが使命であり、これはUXデザイナーとUIデザイナーの2種類にわけられる。UXデザイナーは、UXにおける問題を調査しまとめ、UIデザイナーはこれに基づいてWebサイトの色、書体、ボタンの配置場所などを決定または改善する。
UX / UIデザイナーの平均給与は年間約90,000ドルと水準が高く、より多くの経験を必要とする案件では、154,000ドルまで上がることもある。
マーケティングの方法は過去数年で革新されたが、この新しいマーケティング手法を専門とするのがデジタルマーケターだ。
デジタルマーケターは、ソーシャルメディアの最新トレンドを把握し、ターゲットグループに関する深い理解を持っている必要がある。顧客はブランドのイメージが湧くことで、ブランドとより親近感をもつことから、映像スキルも重要だ。SEOとSEMのスキルも、同業界においては不可欠であることも忘れてはいけない。
労働統計局による調査結果があるわけではないが、デジタルマーケターの需要は今後も高まる。マーケティングマネージャーの全体的な雇用は2028年までに8%増加すると予想されており、それらのポジションの多くはデジタルマーケティングの経験を持つ人々の手に渡る。
「Career Karma」では、デジタルマーケティングのキャリアを切り開くサポートを行っている。
多くのプロセスがデジタル化され、オンラインシステムへの依存度が高まるにつれて、サイバー攻撃からデータを保護する必要性は高まり、これに伴って情報セキュリティアナリストの需要が急増している。情報セキュリティアナリストは、オンラインとオンプレミスを含む企業の内部ネットワークとシステムを保護し、機密性の高いデータへの不正アクセスや、その他のサイバー攻撃を防ぐエンジニアだ。具体的には潜在的な問題を特定し、セキュリティチームの他のメンバーとの対応を調整するといった業務がある。
平均給与は年間76,000ドルから119,000ドルと高水準だ。
仕事の変容に伴い、教育にも変化が起きている。テック業界でのキャリアを切り開くために大学に通う必要はなく、コーディングブートキャンプが人気を得ている。2,3か月の集中的なコースを受講することで、大学授業料の数分の1で必須スキルを習得できる。
有名なブートキャンプには、ThinkfulやGeneral Assembly、Flatironなどがある。これらや他のアカデミーの詳細については、「Career Karma」のWebサイトで確認できる。同ウェブサイトでは他にも、データサイエンスからウェブ開発まで多くの記事を掲載しており、テック分野でのキャリアを始めるアドバイスが得られる。