スタートアップのサバイバルモード 15~18ヶ月続く可能性も

COVID-19が大きな影響を与えるHR部門。給与管理プラットフォームを提供する「Runa」のCEOがこのサバイバルモードを生き抜くためにHRが、そしてスタートアップが考えるべきこと・できることについて語ってくれた。
HR バックオフィス 人材育成

Contxto - HR部門は、COVID-19によって複数の課題に直面している。大規模なレイオフは、HRスタッフが慎重に退職金を計算し、帳簿やシステムから従業員を解雇しなければならないことを意味する。また、遠隔地での雇用の対処も加わる。このように人事担当者は「To Doリスト」が長くなっていく中で、給与計算の時間厳守にも対処しなければならない。

より効率的な給与管理のためのプラットフォームとして、メキシコシティに拠点を置く「Runa」は、これらの問題に精通している。

同社のCEO兼創業者であるCourtney McColgan氏は、「Runa」の計画がどのように変化したか、そして世界が景気後退に備える中でスタートアップが期待できることをContxtoに語ってくれた。

COVID-19の招いた結果

「不確実性は間違いなく(COVID-19の)最大の影響の一つだ」McColgan氏は書面でそう述べた。

「世界経済は前例のない瞬間を迎えており、様々な結果を残すことになるだろう。食品配達、ヘルスケア、遠隔教育やトレーニングを中心としたビジネスは、パンデミックの影響を大きくは受けていない。一方で、他の業界では売上が減少している」

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それもそのはず、COVID-19がラタム州で流行し始めた3月初旬以降、「Rappi」や「iFood」のようなラストワンマイルのスタートアップが配送量の増加を報告し始めた。

同様に、「Crehana」や「Platzi」のようなEdTech企業も、プラットフォーム上でユーザーが急増している。そしてもちろん、心身の健康を遠隔で支援するスタートアップもここに来て初めて脚光を浴びている。

しかし、スタートアップを取り巻く現状は、以前の不景気と比較しても軽視できない。

「2008年の金融危機を思い返すと、ベンチャーキャピタルからの資金調達は、危機以前のレベルに達するまでに5~7四半期の時間がかかっている」

「そのシナリオを現在進行中の不測の事態と照らし合わせると、今後15~18ヶ月間は企業が外部資金の注入を検討するのは難しいと言えるだろう」とRunaの創設者は述べている。つまり、ほとんどのスタートアップは、この期間に既存の資本を拡張する必要があるということだ。

多くのスタートアップは、サバイバルモードの現状を考慮し、優先順位の変更、製品のピボットを行なっていかなければならない。

スタートアップのRuna、HRのためにすべての支払いをデジタル化する

Runaにとってもギアチェンジがあった。COVID-19に対処するためのサポートとして、リモートチームのためのアドバイスやヒントが満載のコンテンツページを立ち上げた。不安管理、リーダーシップ、リモートでの雇用方法などのトピックが掲載されている。

RunaのCEOは、製品開発にも力を入れていると語った。例えば、プラットフォーム上でHR関連のあらゆる支払いが処理できるように取り組んでいる。その方向性の最初のステップとして同社は、今年初めに、メキシコの医療制度に従業員を登録するための企業向け機能を立ち上げたところだ。

「我々は、パンデミック後の期間に備え、また復旧期における企業のニーズに応えられるより良い製品を提供するために、技術開発に全力を注いでいる」と同氏は締めくくった。

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翻訳元:Startup survival mode may last 15 to 18 months, says Runa’s CEO

https://www.contxto.com/en/mexico/runa-venture-capital-funding-slowdown/

記事パートナー
ラテンアメリカのスタートアップシーンの情報をカバーする、メディア・データカンパニー
執筆者
武田彩花 / Ayaka Takeda
Contents Writer
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