Oct 22, 2020
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MVP(実用最小限の製品)とは?新規事業になぜ必要?

近年スタートアップ企業の成功に欠かせない概念であるMVP(実用最小限の製品)。MVPを開発する上で気を付けておきたい5つのポイントについて解説する。
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この記事は翻訳転載であり、配信元または著者の許諾を得て配信しています。
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Contxto - スタートアップ企業が成功するには、市場での勝負所で重要な役割を担う「Minimum Viable Product(MVP)」(日本語では「実用最小限の製品」)を作成しなければならない。今回、プロの MVP 開発者 と提携して、MVP を作成するための5つのステップをガイドラインにまとめた。

なぜMVPが重要なのか?

なぜMVP(実用最小限の製品)を作ることが重要と言われるのだろうか?

MVPはいわゆる事業の概念実証フェーズを表す。取り組みたいと思っている市場のニッチなニーズに、どのような製品が最も適しているかを確認するための効率的なテストなのである。

パン屋さんを例に考えてみよう。ある村にはパンに対するニーズがあるかもしれないが、もしパン屋さんのパンが不味かったら誰も買わないだろう。

逆に、パン屋さんが「とても高価な」ライ麦パンを作っていたら例え美味しかったとしても、これに興味を持つのは、一部のお金持ちに限定されるだろう。この場合、パン屋さんはメインマーケットのニーズをカバーできないだろうし、それゆえパン屋さんは生活費を賄うことはできないだろう。

従い、パン屋さんにとっては標準的な小麦粉のパンがMVPとして適切である。もちろん工夫によって美味しくすることはできるが、それは全ての人々に迅速、簡単、かつ安価に提供できる必要がある。

MVPとは何か?

MVP(実用最小限の製品)はシンプルでなければならない。小さな詳細に行き詰るのはNGである。MVPは可能な限りシンプルな状態かつ即刻マーケットに提供可能なものでなければならない。

骨の髄までシンプルにされたMVPは、次のすべてをカバーしていなければならない。

  • Accessible(アクセスのしやすさ)
  • Effective(効果的)
  • Intuitive(直感的)
  • Optimized(最適化)
  • Useful(便利)

上記のどれか一つでも欠けていたらMVPとして機能しない。ここからは一つずつ上記の要素を見ていこう。

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1.アクセスのしやすさ

まず重要なのが顧客がMVP(実用最小限の製品)にアクセス出来るか否か?である。当たり前のように聞こえるが、中々難しいことである。アプリ開発の領域では、幅広いユーザーにリーチできることが重要となる。例えばMVPとしてiPhoneアプリを開発してみたものの、ターゲット市場が別のOSを使用する傾向がある場合、そのMVPは無意味となる。

これは実際にメキシコ政府がCovid-19のトレースアプリを立ち上げた際に起こった事例である。

アプリ自体は優れていたものの、スマートフォン所有者の15%が使用することができなかったため意味を成さなかったのである。

2.効果的

MVP(実用最小限の製品)を作成したら即刻市場で試してやり、失敗を経験する必要がある。失敗を糧に修正しながらMVPを育てていくのである。しかし、その失敗も効果的なMVPを作成せずして経験できない。顧客への提供価値を考え、効果を発揮し得る最低限の機能は何か?を突き詰める必要がある。

例えば、ラストマイル配送のGloboは、創業後間もなく市場で話題となったが、それは顧客への提供価値を突き詰めたからである。

同社は企業に対してプラットフォーム登録の呼びかけは行わなかった。企業がプラットフォームに登録していることが最重要課題ではなかったからである。同社は代わりに周辺のレストランの写真とメニューを撮影し、自社プラットフォームにアップロードした。プラットフォーム経由で注文が入ったら、Globoのスタッフが注文を代行する形でサービスをローンチさせた。

実際に顧客からの注文が殺到し、同プラットフォームが効果的であることを証明させた。これにより、未登録のレストランは自ら求めてプラットフォームへの参加を希望するようになったという。

3. 直感的

SNSメディアが、以前のように新しいページデザインを発表しなくなった理由を知っているだろうか?理由は簡単である。デザイン変更は直感的な使いやすさを阻害し、誰もが嫌がるからである。中には、InstagramがそのUIを一度変えただけで、Instagramの死を宣告した人もいたほどである。

現在では、FacebookやTwitterが新しいインターフェイスを立ち上げる際には、ベータテストやプレビジュアライゼーション、モックアップなど、事前のステップを踏むことが多いと言う。しかし、スタートアップ企業では、これらすべてを行うための時間もリソースもない。では、どのようにして製品の魅力を広くアピールできるデザインを追求すればよいのだろうか?

答えは、市場で製品をテストし、その成果を測定し、失敗を基に修正しつづけることである。

だからこそ、MVPを立ち上げる際にはシンプルさが重要なのである。複雑すぎる製品は、顧客にとって使いづらいだけでなく、不必要なリソースを投じる必要がある。

4. 最適化

MVP(実用最小限の製品)を作成する際には機能の最適化を追求することが課題である。飾り気のないシンプルな商品を作るのは簡単だが、「最低限の機能」を備えていないと意味がない。一方で、不必要な機能にリソースを投じすぎてしまっても誰もその製品を買う価値があると判断しないであろう。

この絶妙なバランス感覚を達成するのは一朝一夕ではいかない。MVP作成者は毎日、自社製品がマーケットフィットしているかを確認し続ける必要がある。

5. 役に立つ

結局、顧客にとって最も魅力的な製品は、顧客のニーズがある製品である。 自社のソリューションが効果的かつアクセシビリティが高くても、顧客を獲得できていない場合は「それはMVPではない」ということである

例えば、Gympass。この会社は、ジムの定期券を個人に販売することからスタートしたが、途中で顧客からの需要が全く無いことに気が付いた。

しかし、市場トライアルの結果、Gympassのサービスを従業員に提供したいと考えていた企業からの関心が高まっていたことがすぐに分かった。そこでGympassは、B2CからB2Bへの移行を決断しMVPを修正したのである。

市場は会社の進むべき道を教えてくれる。Gympassは、現場に出て、その有用性を証明しなければ、最善の方向性を見出すことはできなかっただろう。

MVPを立ち上げることは、自分の製品が有用かどうかを見極めるための最良の方法であることが分かるだろう。

MVPはスタートアップ企業のカギ

起業家は市場に出て初めて計画を練っている時には想像もしなかったような問題や落とし穴に気づくことができる。

多くの場合、市場に出るための「時間の猶予」は与えられておらず、ぐずぐずすることはできない。だからこそスピード感を持って開発可能であり、最低限の機能を有し、幅広い顧客の役に立つMVPが必要となるのである。

もし起業家が、独自のソリューションで世界に革命を起こしたいなら、優れたMVP(実用最小限の製品)を持つことよりも効果的な方法はない。

翻訳元:How to create your MVP: A 5-step quick and easy guide

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