新世代のスマホがカメラ画質にこだわる理由

携帯電話メーカーが挙って進めるスマホカメラの画質向上。その理由と我々が今意識すべき点について見ていく。
メディア エンタメ コミュニケーション 製造業

今使っている携帯端末を購入しようと思ったとき、あなたは何を重視しただろうか?この質問は、特に電話のスペックを気にしない人に向けたものだ。

もしも新しい携帯電話のアイデアを一生懸命売ろうとしている人がいて、「こちらの携帯は16GBのRAMに、128GBの内部メモリ、さらには6インチの画面を誇ります。他にもスペックをあげると、 400ppi、48MP、5000mAh…」というように語り出したとしたら、あなたはおそらくその話を中断して、カメラの品質・画質がどのくらい良いかを尋ねるのではないだろうか?

あまり専門的な用語を使わずに説明すると、デバイスのカメラのメガピクセル(MP)は、それが出力する画質の良し悪しを左右し、大部分は通常、メーカーのアップグレードプロセスで考慮されている。

最近、中国のスマートフォンメーカーであるInfinixは、次世代スマートフォンに業界をリードするビデオ手ぶれ補正技術を装備することを唯一の目的として、ビデオエンハンスメントソフトウェア会社と提携した。

この機能のための計画は、ビデオ撮影のためにプロの専門機器を使用するのと同等のクオリティー・機能性を求めるユーザーを獲得するために立てられた。

Infinixの他にも、多くのメーカーが同様の課題・ビジョンを抱えており、それぞれの写真やカメラの機能で他社に負けないよう、開発に勤しんでいる。このカメラの機能こそが紛れもなく、ユーザーが望むものだからだ。

いくつかのブランドは、メガピクセルの増加からレンズの数を4つまで増加させるという手法に移行している。AppleやSamsung、Nokia、Huawei、他にも多くの企業がこの手法を用いた開発を進めている。

常に、より良いシンプルなアップグレード法は見つかるはずだ。そしてそれは、常に消費者の望みであるかのように見える。そうではないだろうか?

人的要因

一般的に、私たちのデジタルデバイスへの傾倒は、この研究から推察されるように、私たちの身体がいくつかの活動を外部の物体に委託するために起こる。そして、これは若年層に特によく見られることでもある。

関連記事:2週間スマホ断ちをしてみた。試してみるべき理由はこれだ

コンピュータの初歩的な理解としては、データを収集し、処理し、保存する装置である。興味深いことに、これはパーソナルコンピュータ(PC)の一形態であるスマートフォンが行っていることの一部に過ぎない。

人間の心が常に行わなければならない仕事の一つは、シーンや画像、経験などの情報を収集して保存することだ。

実際に、人間は正確なリマインダーであるモバイルデバイスにこれらの記憶系タスクを委託するために努力を重ねてきた。生産性をサポートする、より多くのデバイスやソフトウェアを作るための努力である。

これまでに、テキスト・文字情報は一時的な理解にしかならないことが証明されており、それゆえに人々が画像やビジュアル情報からの方が多くの学びを得られるというのは驚くようなニュースではない。

今注目されているソーシャルネットワークのタイプを考えてみるとその証拠となるだろう。FacebookのInstagramやSnapchat、TikTokとそのそっくりさんであるVskit。

これらプラットフォームのユーザーは、自分の最高の写真やビデオをアップロードしようとする。そのため、携帯電話メーカーが継続的にカメラの品質を向上させることで、ユーザーの成功をサポートするために最善を尽くしているかのように見えるのだ。

そうでなければ、何が正解だろうか?

デジタルの世界の変化や動きは、改善のサイクルが続くことを明らかにしている。実際、2020年にはスマートフォンのカメラ体験が向上すると予測されている。

スマートフォンカメラの中には、デジタルカメラの品質に匹敵するように進歩したものもあり、それは確かに良いことではあるが、注意が必要な面も残っている。

人々がかつてよりもスマホをアップグレードする頻度が低いことが明らかになったため、メーカーのカメラへのこだわりはすぐにあまり重要ではなくなってしまうかもしれない。もちろん中には、最新のリリースのために現版を処分する準備ができており、常に新しいバージョンを探している少数の愛好家もいる。

またカメラの使用に関して、ほとんどのユーザーがデフォルトの設定を利用している。つまり、デバイスに付属している特殊効果のいくつかは、購入後すぐにユーザーが試しで使用した以外では、ほとんど使用されないということだ。

AI機能のような他の改良が行われていることは間違いない。この機能も含め、他のイノベーションもカメラと同様に注目されるべきである。メーカーは消費者の行動が変化しているかどうかを見極め、それに見合ったものを作る努力をすべきだ。

メーカーが次のイノベーションに向けた改良を進める間、我々は写真を楽しんでみるのが良いだろう。焦点を合わせて、カシャリ!

翻訳元:Why the focus on camera quality in new generation phones?

表題画像:Photo by charlesdeluvio on Unsplash (改変して使用)

記事パートナー
アフリカのスタートアップシーンやイノベーションをカバーする、アフリカを代表するデジタルメディアプラットフォーム
執筆者
武田彩花 / Ayaka Takeda
Contents Writer
海外スタートアップの最新トレンドを
ニュースレターでお届け!
* 必須の項目

関連記事