ロボットも解雇?:在庫管理ロボットをやめた米ウォルマート

米ウォルマートは2020年11月、これまで全米500店舗で稼働させていた全自動の在庫管理ロボットについて、開発会社との契約を終了し、人の手による管理に戻すと発表した。
ディープラーニング 研究機関 食品

ウォルマートは2020年11月、棚の在庫管理のために約500店舗で配備していたロボットについて、「解雇」するという発表を出した。これはロボットの開発・販売元であるスタートアップ、Bossa Nova Roboticsとの契約関係の終わりを意味している。

米国におけるウォルマートの最高経営責任者であるJohn Furnerによると、この決定はロボットに対する買い物客の反応を考慮してのものであるという。これにより、ウォルマートは今後、人間の手で棚の在庫を管理するというシンプルだが費用対効果の高い方法に原点回帰することとなるだろう。

そもそも、この在庫管理用ロボットはBossa Nova Roboticsが開発したものである。これに伴い同社は約半数の授業員を解雇したとの報道がなされた。一方のウォルマートは、新型コロナウィルスの影響により2020年の第二四半期で大きな成長を達成しているという。同社はこの需要の久蔵に対応するため、商品の在庫確保に苦労していたようだ。

ウォルマートの課題は、迅速に棚を補充し、最適な在庫管理を実現することにあるという。しかし、オンラインでの買い物需要が増えるにつれ、同社は商品を店舗から回収し、配送に回すという手間に追われていた。その中でウォルマートは適切なタイミングで棚の在庫を詰め直すためのより良い方法があることを見つけたという。

ウォルマートは今回の件について、「Bossa Nova社とは5年にも渡って協力をしてきたが、その中でテクノロジーがいかにして従業員の負担を減らし、また仕事をサポートし、より良い顧客体験を提供できるのかという点について、多くのことを学ぶことができました。」と述べている。

‍※本記事は2020年11月における同社の判断です

翻訳元:Walmart abandons shelf-scanning robots, lets humans do work

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