Ocean Voyages Institute の海洋プラスチック回収船が7月2日、海洋廃棄物回収における世界記録を更新した。その量は漁網・消費者用プラスチック含め103トンに達したという。
同船は48日間にわたり、北太平洋で回収活動を行い、これは過去最大規模の海上清掃活動とされている。
世界では毎日、800万個以上のプラスチックが海に投げ捨てられ、海洋生態系に深刻な被害をもたらしている。毎年10万匹以上の海洋動物がプラスチック汚染によって命を奪われており、この申告な状況の是正には民間企業や国・省庁の両方の努力が必要となる。
ケープタウンを拠点とするアクセラレーターOceanhub Africaは、海洋系に関心のあるスタートアップを支援することを目的としており(詳細)、持続可能かつ環境負荷低減に配慮したスタートアップ6社への支援を決定した。
選ばれた6社は、今後6か月間のアクセラレータープログラムで、各々に合わせた経営指導、科学的な専門知識、マーケティング支援を得ることができる。
以降では、現在のプラスチックの大流行に注目し、海洋環境を守るために技術を活用している南アフリカの6つの海洋志向のスタートアップにスポットを当てることにしました。
SharkSafe Barrierは、既存のサメ捕獲ネットや餌付けドラムに代わる低環境負荷なサメ抑止製品を開発した。
本製品は大型のサメの侵入を妨げる棒状の磁石で構成されており、マリンスポーツを楽しむツーリストの保護に寄与する。
また、昆布を模した見た目により、アザラシや様々な魚を含む他の海洋生物が、天然の昆布を避難場所として利用しているのと同様に、製品内を泳ぎ抜けることができる。
Insecoは、高度な工学技術、昆虫学、バイオミメティクス(生物模倣)を活用して、畜産や養殖で使用される魚粉を減らすための食料ソリューションを提供している。
有機廃棄物を原料に費用対効果の高いタンパク質を製造することで、乱獲と温室効果ガス排出削減に貢献している。
Captain Fanplasticは、edtechを活用して海洋廃棄物削減に係るリテラシーの向上を目指している。ゲーム化された環境リテラシープログラムは、行動科学、eラーニング、マンツーマンモジュールを使用して設計されている。同社は、10歳から12歳までの子供向けにプラスチック廃棄物関連の教育を提供することで、対象者の生活習慣を向上させることにより、プラスチック使用量の削減や持続可能な社会の構築を目指している。
MeanSea Level は、1,000kWの波力エネルギー変換器を開発し、陸上設備に電力供給するためのシステムを建設中である。この技術は再生可能である波力をエネルギー源として利用するため、温室効果ガスを排出しない環境に優しい技術であると言える。
Impact-Free Waterは波力を利用したポンプ技術を応用し、養殖業に必要な淡水をエネルギーを投じずに生産する技術を開発した。本技術は再生可能な波力を利用しているため、生産プロセスにおける温室効果ガス排出量削減に寄与することが可能である
Symbytechの多目的ドローンは、ボートの船体を検査して洗浄することができる抽出・ろ過システムを搭載している。ボート船体の清掃をするだけでなく、使用後の水をろ過することでバイオファウリングを中和し、綺麗な水を戻すことが可能である。当該技術は、ボートの燃料消費量を削減することに寄与する。
翻訳元:6 SA startups working to restore and preserve African oceans