Oct 20, 2020
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ネットフリックスのアフリカグロース戦略:値下げ以外にできることとは何か?

次なる「10億人市場」アフリカ・インドの獲得に向けて、ネットフリックスが動き出した。価格値下げ以外に打つ手はあるのだろうか?
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この記事は翻訳転載であり、配信元または著者の許諾を得て配信しています。
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1. ナイジェリアで割引サブスクリプションを開始

9月にネットフリックスはナイジェリアでモバイル視聴限定の安価なサブスクリプションを開始した。既存のベーシック、スタンダード、プレミアムの3プランに加えて、月々1200ナイラ(約2.65$)のプランが提供される。

この価格設定は急速に成長するサブサハラアフリカ地域でのネットフリックスのグロース戦略の一環だ。一見するとこの戦略は生活レベルの低いアフリカの特殊性に見合う戦略に見える。

これまでネットフリックスは計画的にグローバルユーザーを増やすために、比較的手頃な価格設定をしてきた。

ナイジェリアの前にネットフリックスは南アフリカとエジプトでも同様の試みを行っている。南アフリカではネットワークキャリアと連携し、プリペイド商品券を用いることで、銀行口座無しにサブスクリプションを開始できる。

2. 「1億人市場」インドでのグロース戦略

インターネットブロードバンドが普及途上にあり、経済発展が期待される市場はアフリカだけではない。ネットフリックスはインドで初めて、モバイル視聴のみのサブスクリプションのプラン3か月・6か月・12か月に半額割引を行っている。

ディズニープラスやアマゾンプライムといった高価格帯の競合に打ち勝つためネットフリックスは1年前にインドで2.8$のモバイルプランを開始している。このプランでは、テレビ番組が除外され、モバイル端末またはタブレット端末で一度に一台まで作品を視聴できる。

2018年までに、ネットフリックスはインドで120万人のサブスクリプションユーザーを獲得した。モバイルプランは数か月のテスト期間を経て、同国でローンチされ、2019年までに200万人のユーザーを獲得している。

2020年に新たにモバイル+プランが導入された。昔ながらの7$, 11$プランに対して、価格は4.70$で、スマホ・タブレット・PCのみで作品を視聴できる。

ネットフリックスは3か月間のテスト期間を経て、ユーザーの反応を確かめた後に、プランの本格導入を検討する。ネットフリックスCEOのリード・ヘイスティングスは今後インドで9800万ユーザーを獲得することを見込んでいる

3. ネットフリックスのグロースハック:価格割引以外に何ができるか?

価格割引戦略以外に、ネットフリックスはこれらの国々のローカル映画産業とも関係を深めている。例えば、2018年7月から40以上のボリウッド映画作品をプラットフォーム上で放映している。

2018年にナイジェリアで制作された「Lion Heart」の放映権を獲得したことで、ネットフリックスがアフリカに目をつけていることが明らかになった。それまで「Lion Heart」の放映権を獲得したのはナリウッドに限られた。同様の好例としては、「The Wedding Party」が挙げられる。この映画はナイジェリアで最多の売り上げを記録している。

2020年2月にはアフリカ初のネットフリックス完全オリジナル作品「South African Queen Sono」がリリースされた。続いてネットフリックス・ナイジャ(Netflix Naija)を発足し、コロナパンデミック前にはナリウッド・オリジナル計画も発表した。

ネットフリックスのこうした戦略はアフリカの潜在的に有望なテック経済を解き放つことを明らかに意図している。

2019年の報告では、南アフリカで152,000人のサブスクリプションユーザーを獲得している。52,151人のユーザーを獲得しているルクセンブルクがユーザー数ランキング50位であるため、50万人のユーザー数を獲得するに至らなかったナイジェリアはTOP50にランキングインしなかった。それでも、2020年の第一四半期の記録を見ると、アフリカ市場はネットフリックスのユーザー増加に大きく貢献していることが分かる。

今後の5年間でネットフリックスはアフリカで360万人のサブスクリプションユーザーを獲得することが見込まれている。ゆっくりと確実にユーザーが増加するインド市場を考えると、この成長はアフリカ市場でも起こることが考えられる。同時に、インドでは競合がひしめき、アフリカでも同様に競合が存在することを忘れてはならない。

4. ネットフリックスはインド・アフリカで簡単にはグロースしない

ネットフリックスは2016年にアフリカ市場に参入し、一気に54か国に広がった。ネットフリックスはインドを含めた他の多くの国のビデオオンデマンド市場へと拡大した

いずれにしても、サービスの魅力はインターネットの普及で高まり、ストリーミングサービスにとって魅力的な地域となっている。

ネットフリックスが世界の動画ストリーミング市場で最大手となったが、まだアフリカでは受け入られきれていない。アフリカでネットフリックスの主なの競合は「Showmax(Multichoice傘下のストリーミングプラットフォーム)」とYoutubeである。「Showmax」はローカルのアフリカコンテンツを放映することで、アフリカユーザーと外国ユーザーの両方を獲得することに成功している。これは「Showmax」がMultichoiceのDStvプレミアムパッケージと結びつくことで可能になっている。

しかし、この競争でネットフリックスの成長が遅いと責めるべきでもない。なぜなら、アフリカにおいてコンテンツはもちろん重要だが、それ以上に価格設定が重要だからだ。ネットフリックスはこの課題を乗り越えるために割引、値引き、プロモーションをしているが、困難な挑戦にさらされている。加えて、ユーザー獲得は経済状況にも影響される。この困難のために、例えばIROKOTV(最安値プランを提供する動画ストリーミングサービス)は国外へと移転した

インターネットの普及率も課題の1つだ。過去4年間の成長を見るに、今後5年間で360万人のユーザーを獲得するという目標は達成できないだろう。

インドやアフリカは「次の10億人市場」として目されているが、あまりにも性急に多くを期待しすぎることがないように気をつける必要がある。

翻訳元:https://techpoint.africa/2020/10/09/netflix-africa-mobile-only-plan/

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