Jul 17, 2020
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東京拠点のサムライインキューベートが、アフリカのスタートアップに投資する理由

ベンチャーキャピタル(VC)のサムライインキュベートが(東京・港)が、アフリカ地域への投資を拡大している。その戦略やアフリカ市場への見解を深堀する。
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この記事は翻訳転載であり、配信元または著者の許諾を得て配信しています。
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「サムライインキュベート」は、日本のアーリーステージのスタートアップ投資に特化したベンチャーキャピタルであり、インキュベーターである。同社は2010年の設立以来、「Samurai Incubate Fund」を通じて100社以上のスタートアップに投資してきた。

2018年にはアフリカ地域への投資に注力するため、子会社の設立を決めた。「Samurai Incubate Africa」である。同年には最初のファンドを立ち上げ、アフリカ大陸を拠点におくスタートアップへの投資を開始した。

ウガンダの決済プラットフォームスタートアップ「Swipe2pay」、ケニアの郵便サービス「MPost」、ナイジェリアのフィンテックスタートアップ「Wallets Africa」、ルワンダのフィンテックスタートアップ「Exuus」は、新ファンドを通じて資金調達を受けたアフリカのスタートアップである。

2020年1月に「Samurai Incubate Africa」は、アフリカでの取り組みを拡大するために、1,820万ドル規模の第2ファンドの立ち上げを発表した。そして7月にはナイジェリアの在宅サービススタートアップ「Eden Life」への投資を発表した。

「Samurai Incubate Africa」は2年前にアフリカに進出して以来、「Eden Life」以外にも20社のアフリカのスタートアップに投資してきた。そこでTechpoint Africaでは、東京を拠点とするマネージングパートナーである米山怜奈氏にインタビューを行い、「Samurai Incubate Africa」の投資概要やアフリカ市場への洞察を伺った。

サムライインキュベートアフリカにとってVC投資とは何か?

VC投資はスタートアップのエコシステムを強化するために、重要な役割を担っている。VCが投資できるのは、例えばシードステージであれば10年以内に最低でも10倍から20倍になるような、指数関数的に大きくスケールアップして大きなリターンを得られる可能性のある企業に限られる。

一般的には、リターンのある市場に海外からの投資が流れ、ビジネスが強い経済を作り、より多くの投資を呼び込むことになる。このサイクルが経済成長の一面に貢献していると言えるだろう。こういった視点がなければ、新興国市場のスタートアップエコシステムは成長していかないと考えている。

サムライインキュベートアフリカの運営者は?

2018年5月にサムライインキュベートの創業者である榊原健太郎氏が設立し、CEOを務めている。現在は4人のメンバーで活動している。

サムライインキュベートアフリカがアフリカのスタートアップに投資を始めた経緯は?

私たちは常に先行者利益の獲得を目指してきた。2018年にアフリカのスタートアップがもつ大きなチャンスと可能性に気づき、日本のVCとして初めてエコシステムに参加することを決めた。

どのVCも特定の市場に目を向けている。サムライインキュベートアフリカが興味を持っている市場と、その理由は何か?

特にナイジェリアやケニア、南アフリカに興味を抱いている。ガーナも同様に興味深い市場である。関心を向けている地域には、非常に強力で粘り強い創業者がいる点が共通している。

投資対象になるスタートアップをどのように判断しているのか?

私たちは人に投資している。「このビジネスアイディアは誰もこれまでに思いつかなかったものだ 」というような話をたまに耳にすることもあるが、その可能性は非常に低い。通常は他国の誰かがすでに思いついたり、事業を立ち上げたりしている。そのため実行力こそが、非常に重要になってくる。

ビジネスアイデアを次のレベルに持っていく力、チームを作る力、製品を作る力、収益を上げる力、飛躍的に拡大する力などを、私たちは基準にしている。また、日常的に様々な課題も起こりえるため、その中でも諦めずに粘り強く前に進むことができるかどうかを見極めている。

さらに、どのような問題で誰が抱えてきた問題なのか、どのように解決しようとしているのか、なぜ自分たちで解決する必要があると考えているのか、というポイントも大切だと考えている。

サムライインキュベートアフリカからみて、スタートアップがやってはいけないことは何か?

早すぎる未成熟な段階でのスケールアップである。

アフリカの多くの創業者は、最初から他国への進出を計画している。というのは、一国の市場規模が十分に大きくないからである。しかし、製品と市場の適合を見極めずに進出してしまうのは時期尚早である。地理的な拡大には多くのリソースが必要であり、市場はそれぞれ異なる。

自分たちの有利な市場において、製品を使い、お金を払ってくれる顧客を十分に見つけられない限り、同じものを違う市場に売ってもビジネスを成長させることは難しい。ニーズのある顧客がいるかどうかを確認せずに売るよりも、作らない方が良いと言えるだろう。

通常はどのような成長段階にあるスタートアップに投資しているのか?またその理由は何か?

私たちはシードステージを重視している。日本では過去12年間シードステージのVCとして投資を進めてきたので、最も得意とするステージである。

サムライインキュベートアフリカの平均チケットサイズ(典型的な1回の投資額)は?

5万ドル~20万ドルで、平均すると10万ドルである。しかし、その後のシリーズAラウンドでは、20万ドルから50万ドルを投資している。

サムライインキュベートアフリカでは、失敗したと考えられるような投資にはどのように対処しているのか?

どの投資に対しても「悪い」投資とは呼んでいない。たとえ事業の規模が大きくならなかったり、企業が閉鎖されたりしたとしても、それらはもともと強い意志と情熱もつ創業者たちによって設立されたものである。そのような会社への投資を悪い投資と定義する権利は、誰にもないだろう。

どのような業界に最も興味を抱いているか?

特にフィンテックとアグリテックに興味をもっているが、セクターは問わない。新しいファンドでは、保険技術、アグリテック、ロジスティックスやモビリティ、Eコマース、エネルギー、エンターテイメントを対象としている。

残念ながら掴み損ねてしまった投資機会やその理由は何か?

具体的な名前は挙げないようにしているが、素晴らしい企業の中には、手を差し伸べられなかった企業もたくさんある。また、これまで控えめに事業を進めてきたために、スタートアップのファウンダーが投資家として私たちを見つけられなかったケースもある。

現在ポートフォリオにはどのようなスタートアップがあるか?また、それぞれの企業への投資額は?

アフリカでは「Wallets Africa」「Bamboo」、「Complete Farmer」、「Eden Life」、「LULA」、「SimbaPay」、「MPost」などに投資した。スタートアップが公表しない限り、投資額は公表していない。

サムライインキュベートアフリカにコンタクトをとるためには?

スタートアップのファウンダーは africa@s-inc.asia までメールでお問い合わせを!

翻訳元:https://techpoint.africa/2020/07/15/how-samurai-incubate-africa-invests/

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