Contxto - 株式会社Live Greenは、パンデミックの間に3倍の成長を遂げたサンティアゴを拠点とするフードテック企業だ。しかし、騙されないでほしい。この2歳という年若いスタートアップの急成長は、COVID-19のずっと前から始まっていた。
同スタートアップは最近、VCによる太鼓判を受けた。チリ、アルゼンチン、メキシコ、米国の投資家から約100万ドルに値するシード投資ラウンドを終えた後のことだ。
植物ベースの食品会社がこれほど上手くいっているのはなぜだろうかと腑に落ちない人もいるかもしれない。しかしそれは、木を見て森を見ていないからこその疑問だ。
一昔前の市場ではより環境に優しい製品が求められ、その結果、文化的変化が起こり始めた(X世代やベビーブーム世代が体験した変化)。Live Greenはまさに今、この指数関数的な文化的変化の波に乗っている企業だ。新しい成長市場においては、当時の市場よりもさらに多く、サステイナビリティに配慮した行動が要求される。
この2倍速での変化から分かるのは、近い将来、この新しいグリーン・フードテック革命の最前線に立つチャンスが誰にでもあるということだ。
創業者のPriyanka Srinivas氏とSasikanth Chemalamudi氏はインド出身だが、Live Green社を立ち上げるためチリに渡った。 彼らは貯金やアクセラレーターからの助成金、Demodaysでの30万ドルの事前投資を勝ち取り、同社を立ち上げた。
新しい技術と古い知識を融合させることで、彼らは持続可能な食品業界の寵児とも呼べるソリューションを生み出したのだ。
彼らのAIを搭載したソフトウェア「Charaka」は、長い歴史を持つ植物栄養学と最新のバイオテクノロジー、そして機械学習を組み合わせ、食品に含まれる動物性成分、合成成分、高度に加工された成分に代わる植物ベースの代替品を作り出している。
「消費者である私は、Live Greenのコンセプトに沿わない製品を買うたびに罪悪感にさいなまれていました。例えば、プラスチック詰めされた水。世界中を旅しているうちに、先進国でも同じことが起こっていることに気付きました」とSrinivas氏はインタビューの中で語った。
アジアとチリのように遠く離れた地域間で見られるこの憂鬱な共通点は、彼ら創業者の世界旅行の理由の一つだ。しかし、彼らの旅行はまた、新しいチャンスの発見にも繋がった。
同フードテック企業は、4つの異なる国で4つのアクセラレータープログラムに参加している。同社は、「CleanTech Global 50 to Watch」リストに掲載されている唯一のラテンアメリカのスタートアップであり、Transforma Alimentosの2020年の「トップ10フードイノベーションリスト」にも掲載されている。
同社の国際的な展望は、文字通り実を結んだと言える。
Live Green社は最近のシードラウンドにおいて、4カ国の投資家からの出資を受けている。Enduranceのチリを主導する投資家、アルゼンチンのDraco 1 Latam、メキシコのNOA Capital Corp、そして米国の匿名の投資家である。
この最後の米国投資家については、私にとって少しばかり興味を惹かれる情報であった。後に述べる事項と関連しているように感じられたからだ。
Live Green社は投資後の当面の計画として以下の2つを挙げている:
主要なグローバル企業とのテックパイロット
米国でのOPS&セールスの立ち上げ
さて、もし私が陰謀説が好きなタイプならば(絡み合う糸を壁に書き記して関係者を整理しながら…)、上記の「主要なグローバル企業」と同社のアメリカ進出に資金を注ぎ込んでいる匿名の米国投資家が同一人物ではないかと疑うところだ。
いずれにしても、Live Green社の投資や大成功にそんなに大きな驚きはない。
人々は健康とサステイナビリティ意識について、ファッショナブルで、「あっても無くても良いもの」のように語っているが、段々と世界の消費者にとっての必需品としても認識されるようになってきている。
結局のところ、Live Green社の本当のハットトリックは、製品からパッケージ、生産に至るまで、全ての製品・プロセスが健康的でサステイナブルなものであるという点にある。陰謀だとか、そんな裏のあるものではないのだ。
翻訳元:Foodtech Live Green Co’s meteoric rise it not about plant-based products but massive culture shifts