2020年12月11日、ディズニーは来年リリース予定の映像プロジェクトを公表した。
ディズニーはこの公表にて、アフリカのエンターテイメント企業であるKugali Mediaとのコラボレーションをほのめかしている。
題材は「Iwájú(イワジュ)」というナイジェリアのラゴスを舞台とした漫画である。
この漫画は2019年に出版されたものの、現在書店ではほとんど手に入らないと言われている。
「Iwájú」の著者の1人は「アフリカについて調査したほとんどの記述はアフリカ人以外の人たちによって語られている」と述べている。
このSF本は、アフリカを「大陸」ではなく「一つの国」として捉えている世界的な見解に触れ、その誤った見方を正そうとしている。
この壮大なミッションを実行するために、アフリカ各国のアーティストが本作品に参画し、様々な地域の異なる文化を描いている。従い、本作は異なる地域の神話を反映している。
このプロジェクトは、世界中から25,000ポンドのクラウドファンディングを通じて資金を調達したと報じられている。
後にディズニーの注目を集め、本作の映像プロジェクトは2022年にはストリーミングサービス「Disney+」でデビューする予定である。
ディズニーの注目を集めたアフリカ発の物語はこれが初めてではない。
2018年7月には「Sadé」という、魔法の力を借りて自分の王国を救った王女のおとぎ話に対して関心を示しているとの報道があった。
アフリカ発のアニメーションで成功しているのはナイジェリア製の「Lady Buckit and the Motley Mopsters」のように、過去の歴史を掘り起こしアフリカ大陸の豊かで多様な文化を見せることに成功している作品である。
「Iwájú」は同様のエッセンスを持っていると言える。
一つ不安があるとすれば、ハリウッドタッチの映画にならないか?といった点である。
しかし、この不安についてはアフリカが持つ豊かな土着文化のディテールを盛り込んでいけば解消されるものと思われる。
事前情報のみで判断すべきではないものの、この作品はすでにディズニーが予算をかけて命を吹き込むための素晴らしい題材になっているように思える。
特筆すべきは、ナイジェリアのアニメーション産業がまだ黎明期にあり、多くの課題に直面しているという事実である。
というのも「Sadé」は、理由は明かされていないものの、未だに映画館での上映に至っていないからである。
アフリカ発の映像作品への関心の高まりが、アフリカの脚本家の士気を高めているのは間違いない。
今回の発表の様に、世界的な映画スタジオとのコラボレーションで同様の作品が少しでも多く製作されることに期待したい。
翻訳元:Disney partners Africa’s Kugali Media for animated series set in Lagos, Nigeria