コロンビアで後回しにされる暗号規制

法的枠組みを要する暗号通貨トレードの領域において、コロンビアではそれに対する議会の対応が遅れている。クリプトカレンシー規制が陽の目を浴びる日は来るのだろうか?
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Contxto - 人間は多くの場合、何かが望ましくないが、それを完全に破棄したくないという事象に相対すると、自身の行動を遅延する。この論理は、コロンビアのクリプトカレンシー規制(暗号資産規制)においても適用される可能性がある。

クリプトカレンシー規制に対処する法律が今週、立法者の間で提示され、議論されることになっていた。しかし、議論のために法律を持ってくることになっていた1人の上院議員、Horacio Serpa議員は、その法律の持参を後日に先延ばしした。

Serpa議員は、コロンビア財務監督局(SFC)からの追加情報を待っていると述べた。参考までに、SFCは暗号愛好家のBFFではない。

さらに、議論が遅れるのはこれが初めてではない。規制当局は先週の土曜日(6日)にこのトピックに対処することになっていた。

そして、時間も暗号通貨の味方ではないようで、現在の立法府は6月20日に終了することになっている。

コロンビアの暗号通貨規制

コロンビア政府、特にSFCは歴史的にデジタル資産を軽蔑してきた。

2014: 当局は、規制されている金融機関は、暗号通貨の保有、投資、また基本的に触れることを許可されていないと記載された通知を開示。

2016: コロンビアのクリプト取引所であるColbitexが生まれたが、当局が運営を妨害していることを理由に1週間以内に閉鎖。

2018: SFCは、暗号通貨の投資のリスクを警告する一連の通達を発表。これにより、銀行は暗号通貨にリンクされた口座の閉鎖を余儀なくされ、クリプトカレンシースタートアップのBuda.comにとって不利益な結果となった。

関連記事:コロンビアのBuda.comを通じた暗号通貨トレードはTpagaを通じた可能性がある

最近の議会での遅れと、SFCが発言するのを待っているHoracio Serpa上院議員...物事はクリプトカレンシー規制にとって良い兆しではないようだ。

法的枠組みを敷かないことに伴う最大のリスクは、詐欺のような犯罪にユーザーをさらすことだ。さらに、マネーロンダリングにつながる可能性もある。しかし、当局はこれらの脅威を無視し、人々が合法ではないものを弄ぶ場合、それは、これらのリスクを想定した上での行動だと主張している。

ここで残る疑問はただ一つ。コロンビアのクリプトカレンシー規制は議会で陽の目を浴びる日を迎えるのだろうか?

関連記事:Tech and startups from Colombia!

翻訳元:Crypto regulations in Colombia are put on the back burner

記事パートナー
ラテンアメリカのスタートアップシーンの情報をカバーする、メディア・データカンパニー
執筆者
武田彩花 / Ayaka Takeda
Contents Writer
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