Aug 14, 2020
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台湾の新規事業はどうなるか?ハイテク産業の土台とソフトウェア時代の展望

台湾はこれまでAsusやTSMCのような名だたるハードウェア企業を輩出してきた。一方、近年はソフトウェア産業へのシフトが浸透してきており、多くの有望スタートアップが生まれだしている。テック系企業の紹介を軸に台湾スタートアップの現状と展望について説明する。
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台湾はこれまで名だたるハードウェア企業を輩出してきており、MSIやAsusのようなコンピュータブランドやTSMCやFoxconnのようなチップメーカーの本拠地として知られている。

しかしここ数年間は、状況が異なる。強力なハードウェア技術をベースに、主要産業をソフトウェアへとシフトさせるための強力なプッシュがあるという。

スマートフォン利用やインターネットアクセスに関して、世界で最も精通したユーザーがいることに加え、オンライン取引のほぼ半分がモバイルで行われている。それもわずか2年後には61%に達すると予想されている。

台湾はキーテクノロジーをいち早く採用する傾向にあり、破壊的イノベーションを生み出す勢いの新しいスタートアップ企業やアイデアが盛んに生まれている。

さらに、世界最速のブロードバンド速度85.02Mbpsを誇り、知的財産の数でも世界トップ20に入るなど、現地のスタートアップ企業は成長のためのリソースを豊富に持ってる。

政府の関り

過去10年間、官民を挙げて台湾人エンジニアを奨励し、自国市場でイノベーションを起こすだけでなく、12億人の中国市場を開拓し、グローバルな展開を視野に入れた取り組みが行われてきた。

2015年、アリババは100億台湾ドル (3億3200万米ドル)を台湾起業家基金のために確保し、地元のスタートアップ企業が中国市場に参入し、スタートアップテックコミュニティを成長させるのを支援している。

2017年、台湾政府はテック人材のパイプラインを構築するために、33億米ドルのスタートアップファンド、税額控除、および新法を計上した。同年には、新しいfintech sandbox法が承認され、テック人材が規制の厳しい金融セクターで自由にアイデアをテストできるようにするための環境整備が施された。

AIとIoTに関しては、政府が再び主導して政府情報オープンプラットフォームを立ち上げ、台湾のAIやIoTプレイヤーを含め、誰でも27,000のカテゴリーの政府データにアクセスできるようにした。

Amazon、Microsoft、IBM、Googleなどのテック大手もすぐに追随した。いずれも台北にAIやIoTの開発センターを設置し、Googleは2018年にAIプログラミングで5,000人の台湾人学生を訓練する計画を発表した。

未来の台湾テックを描く

台湾の小規模な消費者市場はグローバル展開への足がかりに過ぎないとの認識のもと、科学技術政策研究情報センター(STPI)は2017年、有望なテック系スタートアップの海外進出をサポートをするためのビジョンプログラムを開始した。

台湾科学技術部の支援を受け、今年で4回目の実施となる。2020年のグローバルパートナーは、世界で最も積極的なアーリーステージ専門ファンドの500 Startupsである。

このプログラムの下で1ヶ月間の集中トレーニングを受けた多数の応募者の中から、2020年のコホートに参加するテックチームの数は25に絞り込まれた。これらのスタートアップは、6月に行われた4日間のブートキャンプに進んだ。

関連記事:STPIのビジョンプログラム:台湾のスタートアップと世界の架け橋

ブートキャンプでは、25チームが8人のメンターと6人のゲストスピーカーによる洗練された学習モデルに没頭し、8つのワークショップでは、ピッチデッキの構造、ストーリーテリング、起業家精神への転換など、実践的なトレーニングとメンターシップセッションを受けた。

今年の参加者は、社会的企業からデンタルテックまで幅広い業界を網羅しており、ソフトウェアの分野でも台湾のイノベーションが最先端であることを証明している。

最先端のヘルステック

2020年ビジョンプログラムのコホートには多くのヘルステックが参加した。

SingularWings Medicalは、AIと機械学習技術に裏打ちされたリアルタイムの遠隔医療を提供している。ストラップやパッチ、スマートウェアなどのハードウェアを利用して、クライアントである医療従事者が患者を遠隔監視できるようにしている。

ゼネラルマネージャーのDavid Lee氏は「私たちの技術はヘルスケア分野以外でも応用できる。ビジョンプログラムは、東南アジア市場をよく理解しているチャネルパートナー、販売店、代理店との戦略的パートナーシップを構築するための手段だと考えている」と述べている。

一方、Dent Xは、ハードウェアとソフトウェアの両方のソリューションを組み合わせて、歯科用レントゲンを改善することで、患者の快適性と診断画像精度を向上させている。同社は現在、臨床試験と特許申請の真っ最中である。

各国の歯科医療制度は高度に規制されており複雑なため、Dent X社はライフサイエンス機関、米国食品医薬品局(FDA)、その他の歯科業界のメンバーとの連携を模索している。

社会・環境テック

消費者の社会的・環境的な懸念に対する意識が高まっていることから、製品表示がより精査され、生産者にはより多くの説明責任が求められるようになってきている。2020ビジョンプログラムのいくつかのコホートメンバーもこの環境変化を認識している。

Impctは、社会や環境に配慮した食品をオフィスに販売し、その収益を社会貢献活動に再投資するB2Bモデルからスタートした。

顧客の商品購入に対する環境意識が高まるにつれ、ImpactはB2Cのアプローチを取り入れ始めた、とCOOのJessi Fu氏は述べている。

また、Kiwi New Energyは、個人消費者がアプリをクリックするだけで「グリーン」な電力を直接購入できるようにしている。

ブロックチェーン技術とAI分析、ソーラーパネルの生産性を監視するハードウェアに支えられたKiwiは、中央集権的な電力供給という従来のモデルからの脱却に成功した。

伝統分野のイノベーションを支援

GoodLinkerは台湾の製造業向けにデジタルトランスフォーメーションとインダストリー4.0の導入支援を行っている。同社のクラウドベーステクノロジーは、センサーを利用して機械を統合し、大規模なインフラ投資をせずに工場の生産性を向上させられる。

「我々はビジョンプログラムを通じて、台湾以外のエコシステムをよりよく理解していて、かつ拡大戦略の指針となるチャネルパートナーを探している」と事業開発マネジャーのBruce King氏は述べる。

もう一つのコホートメンバーであるTuring Chainは、ブロックチェーン技術を利用して証明書や履歴書の検証技術を提供している。

創業者のJeff Hu氏は「教育機関、専門の認証機関、組織の採用担当者など、より多くのステークホルダーをエコシステムに取り込むことを目指している」と述べる。

6月のブートキャンプに参加した25チームの中から、STPIは10チームのファイナリストを選出する。そのうち5チームはシンガポールに向かい、e27と一緒に仕事を行い、残りの5チームはシリコンバレーに飛び、テックエコシステムへの露出を図る。

STPIの教育機関、投資家、アドバイザーとのつながりを活用するだけでなく、ビジョンプログラムのコホートメンバーは、自分たちのビジネスを世界に向けて発信し、技術をスケールアップさせるための重要な起業スキルを身につけることができる。

また、これらの技術チームの成功は、台湾の技術エコシステムをより活発にし、より多くの台湾の若者が国内の技術人材パイプラインに参加することを促進し、ひいては台湾の発展に繋がるだろう。

翻訳元:Building a global tech innovation brand with Taiwan’s vibrant tech ecosystem

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