女性の小規模起業家に焦点を当てた、インドネシアのP2Pレンディング・プラットフォームであるAmarthaは、米国に拠点を置くLendableから5,000万米ドルの借入の決定を発表した。
2010年に設立されたAmarthaは、運用資金を必要としている農村部の女性小規模起業家に貸し手を紹介している。同社は、ジャワ島、スマトラ島、スラウェシ島の60万人以上の女性小規模起業家に3兆1,300億ドル(22万2,000米ドル)の資金を調達してきた。
Amarthaの創設者兼CEOであるAndi Taufan Garuda Putra氏によると、女性はインドネシアの経済回復において極めて重要であり、女性起業家たちに資本と起業教育を提供することで、彼女らの収入を最大7倍にも増やせるという。
「このコロナ禍の経済の落ち込みも鑑みて、女性たちがインドネシアの経済に大きな影響力を持てることは素晴らしいことであり、Lendableに感謝している。インドネシアの小規模なビジネスはコロナによる打撃からの素晴らしい回復力を見せ、今後も右肩上がりであろう」と付け加えた。
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インドネシアでは、2,200万人以上の女性の小規模起業家が銀行や金融機関からの資金調達サービスを受けられていない。
Amarthaは、国単位でのデジタル導入促進は、農村部の銀行やその他金融サービスを受け入れられていない女性たちにとって、ソリューションになると述べている。
Lendableの最高投資責任者であるHani Ibrahim氏は、「ジェンダー投資は、新興市場やフロンティア市場において重要な開発目標である。Amarthaチームが、インドネシア農村部の女性小規模企業家向けに金融サービス普及の促進をしたことに感銘を受け、尊敬している」と述べた。
「Amarthaの目的は、Lendableの掲げる目標と、我々の金融サービスを受けられていない層にリーチするという目的との親和性が高い」とも付け加えた。
表題画像:Photo by Deddy Yoga Pratama on Unsplash (改変して使用)