コロンビアで会計ソフトを開発するスタートアップ「Alegra」は、ラテンアメリカだけでなく、アフリカにも進出し、同地域の中小企業に対してサービスの提供を行っている。
Jorge SotoとSantiago Villegasによって2013年に立ち上げられた「Alegra」は、コロンビアを拠点とし、小規模ビジネス向けにクラウドベースの会計ソフトウェアを提供している。同社のソフトは請求書の発行から会社の会計管理まで、多くの機能を有している。
ラテンアメリカとアフリカでは中小企業がビジネスの大部分を占めており、各地域の経済に対して重要な役割を果たしている。また、とある研究によればそれぞれの地域の雇用の70%は中小企業に夜ものだという。
中小企業は確かに単体での影響力は小さい。しかし、より大きな視点で見ると世界的には大企業にも引けを取らぬほどの需要を含んでいると言える。「Alegra」はこの需要に目をつけているのだ。
2019年、「Alegra」はアフリカへの進出に際して、同社製品の英語版をリリースした。英語使用者の多いケニア、ナイジェリア、南アフリカは、「Alegra」にとってアフリカ進出に欠かせない大事な市場であるからだ。同社がアフリカの中小企業に行う提案は非常にシンプルで、「ウェブ・モバイル双方から簡単にアクセスできるビジネス向け会計管理ソフトウェア」という触れ込みである。
「Alegra」のCEOであるSoto氏によれば、「会計」という分野であるという特性上、法的基準のクリアは重要な課題だが、同社のプラットフォームは上記3ヶ国においても政府規制に準拠しており、他国への拡大も容易であるという。
「Alegra」は立ち上げ以降一貫して自己資金で運営を行ってきたが、2018年には世界的な起業家ネットワークである「Endeavor」に参加し、2020年には147人の投資家から6万6000ドル以上もの資金調達を実現した。
この支援を受けて、Soto氏は同社の製品がアフリカにおいて、中小企業向け会計ソフトウェアとして確固たる地位を獲得できると確信している。
「私たちは、アフリカのスタートアップや中小企業が社会にデジタル化をもたらすきっかけになると知っています。だからこそ私たちはこの素晴らしくも競争の激しい市場に参入することに対して注力しているのです。」
今後も同社はアフリカの中小企業に対してより手頃で効果的な会計ソフトウェアを提供し、その勢力を拡大させていくことだろう。
翻訳元:https://techpoint.africa/2020/08/06/alegra-expands-to-africa/