中央銀行デジタル通貨 (CBDC) の夜明け: アフリカの展望

ナイジェリアでは近年、仮想通貨に関するスタートアップや取引所が人気を博しており、他のスタートアップと同様に、この分野で多くの雇用機会を生み出している。
金融 ブロックチェーン

ごきげんよう。

OluwanifemiとEmmanuelです。

O: 週明け、世界第2位の経済大国である中国が、仮想通貨「デジタル人民元」のテストを開始しました。7年がかりの計画がようやく実現に向けて動き出した形になりますね。

市民の監視体制をかなり強化しているという事実とは別に、中国は仮想通貨市場の独立性と匿名性に深刻な問題を抱えている国のひとつです。

E: この件に関して何か混乱はありますか? 中央銀行が発行するデジタル通貨は、その国の不換紙幣を電子化したものです。銀行はお金を印刷する代わりに、政府が全面的にバックアップするコインを発行することになります。

O: この種の通貨システムとしては世界初なので、同じような懸念を持つ他の中央銀行が、政府が仮想通貨に関与して目指すものの基準として、デジタル人民元を利用することが予想されます。

なるほど。私が想定していたのは、従来の金融機関が関与することで、デジタル通貨の特徴にどのような影響が出るかということです。中央機関がその通貨を発行していないという事実と、その価値に影響を与えることができないということです。

いわゆる「赤旗」的な考えでしょう。中国人民銀行がデジタル人民元を管理するからです。ユーザーは匿名ではなく、その通貨の価値はコントロールされ、そこにボラティリティ(変動性)はありません。また、取引は監視下におかれます。これらはすべて、本来の仮想通貨ではあり得ません。

興味深いですね。中国政府のデジタル人民元に対する意図は、既存の仮想通貨に対抗することだけではないかもしれません。もしこの「発明品」を他の強力な不換紙幣に対抗させるためだとしたらどうでしょう?

あり得ないことかもしれませんが、例えばこんなパターンはどうでしょう? 中国がデジタル人民元を国際貿易の原動力とし、異論のない国は自国の通貨として採用せざるを得なくなるといった可能性です。この通貨は、場所を選ばず、バーチャルなので国境を越えて簡単に使うことができるのです。

この考えについて、深堀りした記事もあります。

E: 中央銀行が発行するデジタル通貨には、危険な要素だけではなくメリットもあります。1つは、デジタルマネーや非物理的な現金の形態が正式に認められるということです。アフリカの金融業界もそのような環境開発にも対応できるようになりつつあります。

これまでのところ、アフリカの国々はデジタル通貨に反対的であったり、非協力的な態度をとったりしていました。特にチュニジア、エジプト、モロッコなどの政府では明確な反対意思が見られますが、一方でアフリカ諸国の60%は慎重な対応にとどまっています。

しかし、アフリカでは、特に若者の間で、仮想通貨の普及が進んでいます。巨大市場ナイジェリアでも、この進展はもはや止められないものになっています。詳しくはこちらをチェックしてください。

そのため、今後数年のうちにナイジェリア中央銀行が発行するデジタル通貨が誕生すると考えられています。Blockchain Nigeria User Group (BNUG) の会長であるChimezie Chuta氏は、これによって「暗号化されたフィアット通貨」が誕生し、政府の透明性を高め、通常のフィアット通貨に見られるようなボラティリティを抑えられると主張しています。

因みに、ナイジェリアの#EndSARSデモにおけるFeminist Coalitionや他のフィンテック企業の活動に見られるように、暗号化は実際にその透明性を確保しています。

加えて、通貨の切り下げ、インフレ、政情不安などが、デジタル通貨導入を促進する大きな要因となっています。とはいえまずは私の言葉を鵜呑みにせず、こちらを読んでください。これらの要因は、政府がデジタル通貨を採用する際の触媒にもなり得ます。

ブロックチェーンのエコシステムは、デジタル通貨の世界をはるかに超えた巨大なものであることを忘れてはいけません。ナイジェリア経済においてブロックチェーン技術から恩恵を受けられる5つの分野をチェックしてみましょう。

機会

ナイジェリアでは近年、仮想通貨に関するスタートアップや取引所が人気を博しており、他のスタートアップと同様に、この分野で多くの雇用機会を生み出しています。

例えば、ソーシャルペイメントアプリのリーディングカンパニーであるBundle Africaは、デザインチームを拡大しています。あなたはデザイナーではありませんか?もし良ければお知り合いの方に応募を勧めてみてください。Bundleがどんな会社なのか気になる方は、リンクを確認してみてください。

翻訳元:https://techpoint.africa/2021/04/08/techpoint-africa-55/

表題画像:Photo by Tim Johnson on Unsplash (改変して使用)

記事パートナー
アフリカのスタートアップシーンやイノベーションをカバーする、アフリカを代表するデジタルメディアプラットフォーム
執筆者
滝口凜太郎 / Rintaro TAKIGUCHI
Researcher&Writer
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