Contxto - アンデス山脈に位置し、赤道にまたがるエクアドルは、多くの秘宝の眠る国である。生物多様性と冠雪した火山で有名なこの国では、昨年(2019年)9月にデータ流出事件が発生したが、この国出身の様々なスタートアップがサイバーセキュリティを合理化するだけでなく、全体的な商取引を改善するためのAIソリューションを開発している。ここでは7社を取り上げ、どのような企業であるか見ていきたい。
政府の規制では、しばしば機密データの適切な管理が求められる。しかし、企業が大量のデータを行き来する際、その組織的なプロセスは混沌としたものになりがちである。そこで「Kriptos」の出番だ。「Kriptos」はAIを活用することで、企業の貴重なデータを管理、分類、保護する。これで、データ漏洩にサヨナラ!
顧客サービスの改善、データ収集、キャンペーン開発、コスト削減などは、「Mensajea」のオンラインプラットフォームのメリットの一部だ。企業は同社のAI技術を活用することで、Facebook MessengerやWhatsAppなどのソーシャルメディアのメッセージングチャネルのプロセスを自動化することができる。このように、顧客とのインタラクションが自動化されることで、より簡単な業務遂行が可能となる。
「Talov」のコアビジョンは、障害を持つ人々のためにテクノロジーをデザインすることだ。この目的を念頭に置き、2つのAIベースのアプリを開発した。まず、以前にも取り上げた「SpeakLiz」だ。今回は、スマホのカメラを使って周囲の物体を識別するAI技術「SpeakLiz Vision」を紹介したい。特筆すべきは、このアプリが30以上の言語に対応しており、iOsのVoiceOverと連携できるように設計されている点だ。
フィンテックスタートアップである「Kullki」は、クレジットヒストリーのない人にも融資を行っている。その方法として、「KSOCIALスコア」として知られる代替の信用ランキングシステムを活用している。この金融ソリューションの一部として、モバイルデバイスからのデータマイニングが含まれている。つまり同社は、デジタルの「足跡」から見られる個々人の特性(仮想世界での総体的なプレゼンス)に基づいて、金融債務を支払う能力を評価しているのだ。
あなたの会社は、作業プロセス自動化のためのチャットボット導入による恩恵をきちんと享受できているだろうか?「Ecuabots」は、バーチャルアシスタントのソリューションを提供しており、これを利用することで企業は、販売促進、顧客対応、情報処理などのタスクを効率よく指定できるようになる。これらの日常的な使用以外にも、待ち時間の減少、メトリクス管理、コストの削減、その他諸々の活用法がある。
統計モデル、データシステム、そしてAIは、「MinerBA」の専門分野の一部だ。複数のソースからのデータをリポジトリに統合することで、より多くの情報を考慮した上でビジネスの意思決定を行うことができる。暗号化技術も同社の専門分野であり、ユーザーが機密情報へのアクセス権を持つ人物を整理するのを支援する。
ドローン、クラウド処理はもちろん、マルチスペクトル画像処理を組み合わせた「AgroScan」は、農業分野でAIを活用している。精密農業アルゴリズムを活用したプラットフォーム上で、ユーザーは作物と売上の両方を観測できる。また、「Agroscan」を使用することで、より綿密な農薬計画を建てられるため、環境への影響も抑えられる。
翻訳元:7 Artificial Intelligence Startups You Never Knew Came From Ecuador